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女の子の健やかな成長を願って飾る雛人形。
親子代々受け継いだものを飾ってるなんて人も多いかと思います。
だからこそ手入れには十分気をつけないといけないのに、久しぶりに出した雛人形にカビが生えていたらショックですよね。
「すぐに何とかしないと!」と思うかもしれませんが、自己流でカビをどうにかしようとするのはおすすめできません。
今以上に雛人形を傷ませてしまう恐れがあるためです。
そこで今回は、雛人形にカビが生えたときの対処法を紹介。
雛人形の手入れ方法や保管方法もまとめたので、ぜひチェックしてくださいね。
雛人形にカビが生えたらどうすればいい?
雛人形にカビが生えたときは、販売店に相談したり人形専門のクリーニングに出しましょう。
ネットで雛人形にカビが生えたときの対策を検索すると自分でカビを取る方法が出てきます。
全く効果がないわけではありませんが、個人的には雛人形のカビ取りを自分で行うのはおすすめしません。
なぜなら、カビがきれいになるどころか、余計に雛人形が傷む可能性があるからです。
例えば、カビが生えやすい雛人形の顔。
とてもデリケートで、素手で触ったとき皮脂がついただけでシミになってしまうんです。
顔以外の着物の部分も、化学繊維のものから絹までさまざま。
化学繊維であれば多少カビ取り剤に使うようなアルコール成分が付着しても何ともないですが、絹など天然素材のものだとシミや色落ちの原因になります。
着物にカビが生えたとき、自分で何とかしようとは思わずクリーニングに依頼しますよね。
自分で処理すると余計にひどくなる可能性が高いため、「洗濯機で洗えないもの」に関してはいさぎよくプロにお任せするのがおすすめです!
雛人形の修理に関しては、まず購入した販売店に相談するのがいいでしょう。
また、雛人形を購入時にアフターサービスなどに加入はしていませんか?
大手の雛人形販売店では、購入後の点検やお手入れをやってくれるアフターサービスが充実しているところもあります。
雛人形の説明書や保証書を確認してみてください。
「どこで買ったものか分からない」なんて雛人形は、ネットで人形専門のクリーニングを探す手もあります。
多くの良心的なお店は事前に見積もりを出してくれるはず。
見積もりを出さずに作業完了後に一方的に高額な金額を請求してくるところもあるので、注意してくださいね。
雛人形にカビが生えないように保管するポイント
雛人形は一度カビが生えてしまうと自分ではどうすることもできず、プロに修理をお願いする必要があります。
お金も手間もかかってしまうので、何より大事なのはまず雛人形にカビが生えないようにすること。
そのために大事な保管のポイントを3つチェックしておきましょう!
- ホコリを落としてからしまうこと
- 人形専用の防虫剤を使用すること
- 湿気が多い場所や極端に乾燥する場所は避けること
ホコリを落としてからしまうこと
雛人形はホコリを落としてからしまいましょう。
ケースに入れられている雛人形は別ですが、大きな雛人形になると約1ヶ月弱の間さらされた状態。
例え室内であっても目には見えない小さなホコリが付着しています。
ホコリをそのままにしておくとカビの原因となるので、羽根ばたきや小さな筆などでホコリをはらってください。
手でさっとはらってもいいですが、その際白手袋を着用するか、事前にハンドソープできれいに手を洗ってからが鉄則。
皮脂を雛人形につけないようにしましょう。
雛人形は触ってはいけないなんてイメージがありますが、要は皮脂や油分がつかなければ大丈夫!
きちんと手を洗い清潔にすれば、子どもであっても雛人形を触ってもいいんです。
子どものための雛人形だから「触っちゃダメ」となるのはちょっと悲しいですもんね。
人形専用の防虫剤を使用すること
防虫剤を一緒に入れるときは、人形専用の防虫剤を用意してください。
天然素材を多く使っている雛人形は虫たちの恰好の餌。
虫食いやカビから守るために防虫剤は便利ですが、人形専用の防虫剤でないと雛人形の木の部分の水分が飛んでひび割れる原因になるんです。
注意点は、人形専用の防虫剤は併用が難しいこと。
防虫剤の成分によっては併用することで雛人形の小道具であるプラスチックを溶かすことがあるんです。
毎年同じ成分の防虫剤を使用するようにしましょう。
また、「効果を高めたいから」と必要以上に防虫剤を入れるのもNG。
こちらも小道具を溶かす恐れがあるので、防虫剤はパッケージに既定の量を正しく入れてくださいね。
湿気が多い場所や極端に乾燥する場所は避けること
雛人形をしまう場所で避けて欲しいのが、湿気がたまりやすい場所と極端に乾燥している場所。
湿気は言わずもがなカビの原因になりますし、乾燥がひどい場所も木をひび割れさせてしまいます。
直射日光があたらず温度の寒暖差の変化も少ない場所ということで、押し入れの上段などが保管場所としてはおすすめ!
雛人形は定期的にお手入れが必要?
雛人形をきれいな状態にして長く愛用したいのであれば、1年に一度秋の晴れた日に「虫干し」を行うのがいいでしょう。
虫干しとは、長期間しまい続けているものに対し、風を通すことでカビや虫食いを防ぐこと。
雛人形だけでなく本などでもよく虫干しが行われます。
直射日光のあたらない場所で2~3時間ほど風にあてましょう。
しまう場合はまたホコリを落とすのを忘れないでくださいね。
少し手間ですが、人間もずっと同じ場所にいると息が詰まるように、雛人形もしまわれっぱなしは良くないもの。
たまには新鮮な空気にあててあげることできれいな状態を長くキープできますよ◎
まとめ:雛人形はカビが生えないように保管するのが大事
雛人形にカビが生えたときの対処法や保管方法をまとめました。
大事な雛人形にカビが生えるとショックですが、自分で何とかするのはもっと雛人形を傷ませてしまうリスクが高いです。
購入した販売店や人形専門のクリーニングに修理をお願いしましょう。
カビが生えてからでは大変なので、まず大事なのはカビが生えないようにすること。
ホコリをはらい、適切な防虫剤を入れたら風通しの良い場所で保管してくださいね。