本の変色を防ぐ方法は?変色する原因と保管のポイント

本の変色を防ぐ方法は?変色する原因保管のポイント

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何度も読み返した思い出の本にやっと手に入れた貴重な本。

お気に入りの本は長く保管していつでも楽しみたいですよね。

だからこそ、気づいたときに本が変色していたらすごくショックなもの。

なぜ本は変色するのか、本の変色を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?


そこで今回は、大事な本を守るために本の変色を防ぐ方法を調査しました。

保管のポイントや本の変色を防ぐために便利なアイテムも紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。

本が変色する原因

本

大事な本がいつの間にか変色していた…そんな本の変色には2つの原因があると考えられます。

・光

・温度や湿度

本が変色する原因①光

本が変色する原因のひとつめは光です。

太陽光や蛍光灯には紫外線が含まれており、紫外線は紙そのものを劣化させてしまうんです。

肌の老化はほとんどが紫外線からきているなんて言われていますが、肌だけじゃなく紙に対しても悪影響を与えてしまうんですね。


紫外線にあたった本は印刷のインクが褐色するだけでなく、紙質そのものも変色します。

これは紙の原料となる木材に多く含まれているリグニンという成分によるもの。

リグニンは光に影響を受けやすく、太陽光や蛍光灯を多く浴びる場所に本を置いておくと、リグニンが反応して紙そのものが黄色っぽく変色してしまうというわけです。

本が変色する原因②温度や湿度

本が変色する原因のふたつめは温度と湿度です。

紙の原料は木。

高温になると木が反りかえったり、湿度が高いと木にカビが生えるように、本も高温多湿の環境は苦手です。

高温多湿の環境では本にカビが生えることも。

本のカビは一見すると分かりにくいものもありますが、本全体に点々としたシミが出ているのであればそれはカビです。

カビが一部分だけならまだしも全体に広がっていると、新しい本と比べたときにどうしても目立ってしまいます。

本の変色を防ぐ保管のポイント

本

本の変色を防ぐには、「脱酸性処理」といって本そのものを薬液に浸す方法があります。

でもなかなか一般家庭では手間も時間も技術も必要なことはできませんよね。

「もっと簡単に本の変色を防ぎたい」という人のために、ここからは保管方法で変色を防ぐポイントを2つ紹介していきます。

・光が直接あたらないようにする

・湿気がたまらないようにする

保管のポイント①光が直接あたらないようにする

太陽光や蛍光灯の光は本にとって大敵です。

肌であれば日焼け止めをぬって紫外線を防げますが、本は日焼け止めをぬるわけにもいきませんよね。

なので、本を保管する際は光が直接あたらない場所を選びましょう。

それだけでなく、窓には遮光カーテンをつける・紫外線防止フィルムを張るのも効果的に本を光から守れますよ。

また、LEDライトはほとんど紫外線を照射しないので、本を置く部屋だけでも蛍光灯をLEDライトに変えるという手もおすすめです。

保管のポイント②湿気がたまらないようにする

湿気があると本がカビてしまうので、本棚や本が置いてある部屋は定期的に換気をして湿気をためないようにしましょう。

「頻繁に読まないけど残しておきたい大事な本」も、ずっと同じ場所に置きっぱなしにいていれば湿気がたまってしまいます。

半年に一度は本棚から取り出し、パラパラと中をめくり空気をおくるようにしましょう。

どうしても湿気がたまりやすい場所には除湿剤や乾燥材を置いておくのもいいですね◎

本の変色を防ぐ為に使えるアイテム

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本の変色を防ぎたいのならまずブックカバーは必須アイテム。

本の置き方にもよりますが、並べて本を置いた場合どうしても背表紙から本が日焼けし変色していきますよね。

ブックカバーをつけるだけで本を光から守ってくれます。


特に紫外線カット効果のあるブックカバーがおすすめ!

こちらは通常のブックカバーに比べて、約65.3%紫外線をカットすることが証明されています。

透明だから大好きな本の表紙を隠すことがないのが嬉しいですね^^

コミック用のほかにも文庫本用・ハードカバー用とサイズが豊富なので家中の本全てにブックカバーを付けることもできますよ。

変色した本を修復する方法は?

気をつけていたのに変色してしまったというときも大丈夫!

変色した本は自宅で簡単に修復することができるんです。

必要なものは目の細かい紙やすりだけ。

紙やすりを本が変色した部分に一方向にあてていくだけで本がきれいになるんです。

分かりやすい動画があったのでのせておきますね。

「本を削って大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、日焼けした部分は本の表面なので表面だけを薄く削るのであればそこまで本にダメージはありません。

大手古本屋でも実際にやっている方法なんですよ。

紙やすりはできるだけ目の細かいものを選ぶのがポイント。

ホームセンターのほうが紙やすりの種類が豊富なので、100円ショップで目の細かい紙やすりが見つからない…というときはホームセンターを探してみてくださいね。

本の変色を防ぐ方法まとめ

本の変色を防ぐ方法をまとめました。

本は光や温度と湿度の影響によって変色してしまいます。

直射日光や電気の光が当たらない場所に置く・十分な換気を行うだけでも本が変色するのを抑えられますよ。

変色してからやすりで削るよりも最初から変色しないように防ぐほうが楽なので、あらかじめ紫外線カット効果のあるブックカバーをつけておくのがおすすめです。

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