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子どもが1歳になったお祝いとこの先の健やかな成長を願って行う一升餅。
無事にお祝いをしたあとはお餅を切り分けて、親せきや近所の人に分けるまでがセットです。
私も下の子の一升餅をやったあとに親戚にお餅を配りましたが、一升餅をおすそ分けする意味って何なのか改めて考えると分からなくて。
一升餅をおすそ分けするのは昔からある風習なのか気になりますよね。
そこで今回は、一升餅をおすそ分けする意味について、またおすそ分けしやすい一升餅の切り方についてもまとめました。
一升餅をおすそ分けする意味
一升餅では約2kgのお餅を使うから、やる方としてもお餅をもらってくれる方がありがたいですよね。
でも、なぜ一升餅をおすそ分けするのでしょうか。
はっきりとした意味は残念ながら分からなかったのですが、調べてみて分かったことを紹介していきます。
一升餅をおすそ分けするのは子どもの成長の報告?
一升餅には子どもの成長をお祝いする気持ちと、これから先健やかに成長しますようにという願いが込められています。
今ほど医学が進歩していない時代では1歳の誕生日を迎える前に子どもが亡くなることはめずらしいことではありませんでした。
なので、無事に1歳の誕生日を迎えられたというのはとてもおめでたいことなんですね。
ですから、一升餅をおすそ分けするのは、
無事に子どもが大きくなりました
と親せきや近所の人への報告も兼ねているのかなと思いました。
昔は今よりも近所のつながりも深く、町全体で子育てをするような感覚があったのかなと感じます。
挨拶をすると同時に、『この先もどうぞ見守ってやってください』という親の願いも込められているのではないでしょうか。
また、神様の魂が宿っているとしてお年玉としても使われてきたお餅はまさに福の象徴。
おめでたいお餅を配ることは、幸せのおすそ分けとして当たり前なのかもしれませんね。
小分けの一升餅ならおすそ分けもしやすい
一升餅といえば定番の丸い大きなものから、あらかじめ小分けになっているものまでさまざま。
見た目にインパクトがあるのは丸い大きなものですが、おすそ分けしやすいのは断然小分けになっているものです。
お餅は早くに切り分けないと固くなってしまいます。
でも、一升餅の行事を行ったあとにすぐお餅を切るのって結構大変。
その点小分けになっているものは個包装だから衛生的だし、何より自分で切り分けなくていいのは楽ちんですよね^^
小分けになっている一升餅でも、まとめてリュックに入れたり風呂敷で包めば問題なく一升餅として背負うことができます。
一升餅選びの参考にしてくださいね。
一升餅の切り方のコツ
我が家は一升餅を近所の和菓子屋さんに注文したので、まん丸の大きな切り分けられていないタイプでした。
一升餅の切り分けは義理のお母さんがやってくれたのですが、いくつかコツがあったので紹介しますね。
- お餅は1個あたり50gほどにする
- 切ったそばからすぐにラップで包む
- 固くて包丁が入らない場合は電子レンジで加熱する
お餅は1個あたり50gほどにする
切り分けたお餅は1個当たり50gほどのサイズにしましょう。
50gは市販の切り餅と同じくらいで、食べやすいサイズになっています。
ちょっと小腹が空いたときは1個、しっかり食べたいときは2個という風に量を調整しやすいと後々助かりますよ◎
切ったそばからすぐにラップで包む
一升餅は切り分けたそばからすぐにラップで包んでください。
お餅は乾燥に弱く、空気に触れると固くなってしまいます。
可能なら一升餅を切る人・ラップで包む人と分担してやるといいでしょう。
1人の場合は、あらかじめ一升餅を包めるサイズにラップを切って出しておくと◎
固くて包丁が入らない場合は電子レンジで加熱する
一升餅の状態によっては固くてなかなか包丁が入らないことがあります。
無理やり切ろうとすると刃こぼれを起こしたり、最悪ケガの恐れもあり危険なので、固い一升餅は電子レンジで加熱しましょう。
やり方は簡単。
一升餅を耐熱皿にのせて、電子レンジ500Wで5分ほど加熱するだけ。
加熱しすぎは一升餅がドロドロになって切り分けられなくなるので、一気に加熱しないよう注意してください。
目安は、一升餅を押したときに指がグッと入るくらい。
電子レンジによって加熱の差があるので、まずは5分より少ない時間の加熱から始めるのがおすすめです!
一升餅を使った地域でのお祝い方法
一升餅は地域性があり、同じ一升餅を使った1歳のお祝いでも地域によって全く違うものになるんです。
ここからは、一升餅を使った独特なお祝い方法を3つ紹介します!
- 埼玉県の転ばせ餅
- 九州地方の踏み餅
- 長野県の誕生餅
埼玉県の転ばせ餅
埼玉県の一部地域では、一升餅を背負った子どもをわざと転ばせる【転ばせ餅】という風習があります。
転ばせるといっても、きちんと受け止める準備をしたうえでそっと子どもをつつくくらい。
子どもの安全第一で行われています。
なぜわざわざ転ばせるかというと、転ぶことが厄落としになるとされているから。
また、転んでしりもちをつくことから家に長く居座るという意味もあるそうです。
かわいい我が子にいつまでも家にいてほしいという親の愛情が詰まっていますね。
九州地方の踏み餅
九州地方で根付いているのが、一升餅を子どもに踏ませる【踏み餅】という風習。
・足腰が強くなりますように
・地に足をつけた人間になりますように
という願いが込められています。
裸足でやる地域もあるようですが、わらじを履いて踏ませるというのが一般的なんだそう。
踏み餅のときに使用した小さなわらじは、一生の思い出になりますね^^
長野県の誕生餅
長野県の一部地域では、一升餅を【おでこ・両頬・両肩・両膝・両目】の9個分用意してお供えする風習があるそうです。
なぜ9個に分けてお供えするのかはっきりとした理由は残念ながら分かりませんでした><
ただ、お供えするということは、神様に「この先の子どもの健康をどうぞ見守ってください」という意味があるのかなと個人的に思います。
目が見えますようにとか膝を悪くしませんようにとか、それぞれの体の部位を守ってもらえるようにかな?と思ったのですが…。
どちらにせよ、子どもの成長を願う親の気持ちには変わりありませんね。
一升餅をおすそ分けする意味まとめ
一升餅をおすそ分けする意味は、幸せのおすそ分けとともに子どもの成長を報告するため。
それだけ、昔は子どもが1歳になるのを待たずに亡くなることが多かったんですね。
子どもが無事1歳を迎えられたということはとてもおめでたいこと。
一升餅をおすそ分けして、みんなで幸せを分かち合えるといいですね^^